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老後資金はいくら必要?2,000万円で本当に足りるのか…

更新日:2022年12月25日

「老後に向けて貯蓄をしていこう。」 いざ老後に向けて貯蓄や資産運用などで資産形成をしていこうと考えた時、みなさんは老後のためにいくら資金を準備しますか? 老後にはいくら必要で、いつから準備をしたらよいのでしょうか。 今回は、老後までにどのくらいのお金を用意すればいいかをみていきましょう。 <まず老後資金はいつまで必要かみていきましょう。> 「老後は何年?」 老後にいくら必要か計算するうえで老後は何年あるのかを考えることが重要です。 100歳以上長生きしたいという人もいると思いますが長く生きればそれだけ生活費など費用がかかってきます。 下記の「平均余命」は日本人が何歳まで生きるかを表したものです。 よく「平均寿命」という言葉を耳にすることが多いと思いますが、平均寿命は0歳児が平均してあと何年生きられるかを表した指標で、0歳児の平均余命です。 60歳を迎えた男性は平均して23.97年(83.97歳)、60歳を迎えた女性は平均して29.17年(89.17歳)生きることがわかります。平均寿命と比べると男性は約3歳、女性は約2歳長くなっています。65歳を迎えると平均余命がさらに延びているのがわかります。 90歳到達する確率が、女性は2人に1人、男性は約4人に1人と言われております。 60歳から老後を過ごすと考えると老後30年くらいの資金を用意しておく必要があることがわかります。




<次に老後はひと月どれくらいかかるのかみていきましょう。>

下記の表は平成29年(2017年)の高齢夫婦世帯の家計調査です。 月に税金や社会保険料も含め281,717円の支出があるのに対して、公的年金など実収入が209,198円ということがわかります。 月に72,519円不足していることになり、この不足分を預貯金などのから取り崩して生活していると考えられます。 月に72,519円ですので、年間870,228円不足し、老後30年間ですと約2,610万円不足します。

この表で注目すべきは住居費です。月13,656円は持ち家世帯が多いからです。老後も賃貸ですとさらに不足します。



また、生命保険文化センターの令和元年度の「生活保障に関する調査」では、ゆとりある老後の生活費は36.1万円となっています。 実収入から考えると「ゆとりある老後」を過ごすと月14.8万円不足することになり、老後30年間ですと60歳時で約2,952万円必要になります。 ゆとりある老後を過ごすには60歳時に約5,333万円必要です。 このように、データからみた老後30年間の必要金額は約3,000万~5,500万となります。 さらに物価上昇を考えるともっと大きな金額が必要となります。 実際には、それぞれ家族構成が違えば生活水準も老後にやりたい事も違いますので、ライフプランをしっかり考え、老後に必要な資金のシミュレーションを行うことが大切です。

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