ファイナンシャルプランナーの存在意義
職業FP(ファイナンシャルプランナー)として独立し6年、これまで800世帯を超える方々の対応をしてきました。その中で確信を得たのは、FPという「職業」が顧客の人生にとって欠かすことが出来ない重要な「専門職」であるということです。 現在、所属FPが増え、私の元に集まる相談者の事例が増えるたびに、その確信はさらに強まっています。 お金は人生にとってすべてではありませんし、経済的な豊かさが人生の豊かさではありません。そのことを大前提としても、資本主義という経済システムと貨幣経済である前提が変わらない限り、人は経済的な問題から逃れることが出来ません。であるならば、そこから目をそらさずに、合理的に、計画的に、向き合っていくことは自らの人生と大切な家族を守るためにはとても重要なことなのではないでしょうか。 そのお金や経済と人が向き合う時に、FPが介在することで存在意義を発揮できます。 何故ならば、多くの方は日々の忙しさの中で今の損得や目の前のお金の問題にはとても敏感ですが、5年後10年後、さらに人生トータルを見通し、判断するには、多くの知識と情報と経験が不足しているからです。当たり前のはなしですが、人生は1回しかありませんし、どんなに親しい友人でも、時には親族でさえ家計収支や資産状況などをオープンにはしませんので、圧倒的に事例と状況の情報が不足しているのです。 知識はあっても現実の家計やお金にまつわる話はほとんど断片的な情報や、ネットやマスコミで耳目を集めやすい極端な例ばかりです。その状況に至るプロセスや原因まで突き詰めて分析することは、現場で顧客のお金にまつわる全ての情報を入手している我々ファイナンシャルプランナーしかいないのではないでしょうか。 FPが資格でしかない、という認識から社会のイメージが抜け出せない大きな要因として、その全ての情報をとことんヒアリングし、問題解決に取り組む、ということが様々な業界のFP有資格者が取り組めていないからではないかと、強く思います。 いま、FP OfficeのFP達にはすべての顧客から、過去・現在・未来のお金の全ての情報を聞き出すヒアリングと、その情報から多面的に分析できる「ライフプランニング」を徹底しています。そして、多くの事例と原因分析から得た知見を提供することで、真のFPとしての存在意義を認識して頂けるという事実を何度も何度も確信しています。 一般的なFPの情報提供や知識提供よりも、現場のFPが実例をもとに情報提供をすることで、FPの存在意義を周知していく、その発信源としていきたいと考えております。
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